2016/10/17
730社が出展!農業ワールド視察レポート
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農業ワールドとは(農業ワールドWEBサイトより)
農家、農協、参入検討企業が 日本中から来場
今年6回目を迎える日本最大の農業展は「農業資材EXPO」「次世代農業EXPO」「6次産業化EXPO」の3つにエリアが分かれており、海外企業を含む730社が出展。農業に関するあらゆる製品やサービスが集結し、3日間、全国から来場する農業法人や農協、農業参入検討企業と出展社との間で多くの商談が行われます。
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★農業ワールド公式ホームページはこちらから
10月12日~14日まで幕張メッセで開催された日本最大規模の農業イベント「農業ワールド」に行ってきました。参加者と出展社の数が多く、会場の熱気もすごく、予想以上の盛り上がりで大いに参考になりました。私は初日の12日に会場に足を運びましたが、通路を行きかうのが大変なほど賑わうブースもありました。
農業機器大手メーカーのクボタや小規模ながらオンリーワン技術を持つ中小企業メーカーから、日産自動車、NTT、三菱電機、パナソニック、大日本印刷、積水化学工業など、異業種の大企業も出展していました。既存の枠組みを超えて農業に新しい可能性を見出そうとしてのことでしょうか、いずれにしても興味深く拝見いたしました。アジア圏からも本イベントは注目されているようで、アジアの企業が何社もブースを出展しており、海外の参加者も大勢来場していました。
私が住む中山間地・戸隠では農家の跡継ぎがいないことや耕作放棄地が増加傾向にあり(長野市の中山間地の70%程度は耕作放棄地と言われています)、その対応・打開策が課題となっています。こうした自身の周辺環境の課題解決の手がかりを探す事と共に先端の技術・取組みや6次産業化へのヒントを知りたいという気持ちでの視察でした。商談ブースも出展社ごとに設けられていると事前に聞いていたので、そのムードも体感したいと思っていました。
(農業ワールド冊子より)
まず私がお話しを伺ったブースは土壌分析の専門会社。圃場の土のサンプルと住所検索による地質データから分析を行うことができるというサービスでした。リン酸やアンモニア窒素態、カリウム、アルミニウム、ケイ素、その他10項目以上を詳しく調べることができ、それによって不足要素もわかるとのことでした。
土を知るためには日々畑に足を運んで、全身で感じ、野菜や雑草の様子を見て直観的に把握することと共に科学的なアプローチの必要性も感じていたので、興味を持ちました。お値段も現実的でしたので、実際に行うか検討しています。
こちらはクラウド・コンピューティングによって農作物を取り巻く環境要因をリアルタイムで把握することが出来るというサービスです。温度・湿度・光量をはじめとする生育条件を時間毎にかなり詳しく記録できるようでした。農業とIT技術が融合されている様子を直に見ることができました。
植物工場の設備です。農作物はイチゴとトマト、調光はLED、栄養や水分はノズルで供給管理される仕組みです。植物の生育状況に合わせて光の強さ・色を変えることができる設備もありました。
家庭用に開発された小型植物工場の設備もありました。
私は自然農法で取り組んでいますので、農法に直接関わらないものには情報が乏しくなりがちです。先端技術が結晶した設備を間近で見ることができたのは、良い経験となりました。
こちらは農業への応用仕様のドローンです。農薬や液肥などの空中散布用のマシーン。操作技術向上のための講座を開いている団体・企業も最近ではあるようです。
食品加工のための機器も数多く展示されていました。6次産業化へのヒントになります。
その他、農作業をサポートする機器やウェア、様々な魅力的な資材が展示されていました。
最後となりますが、今回のブースの中で特に惹かれたのが、有機栽培で採取された種子を販売されている会社です。日本では手に入りにくい海外の種子の数も多く、栽培のバリエーションが広がる楽しさがあります。最近は日本のスタンダードな野菜に加え、雑穀類を中心に国内外でスーパーフードへの注目も集まっていますし、新しい海外の野菜を求める声も増えているように思います。
世の中の動きに敏感になり、安全性はもちろんのこと、魅力ある野菜栽培のためには既存の枠組み内での野菜だけにとらわれず、新しい種類にもチャレンジしていきたいものです。と同時に美味しい食べ方・調理方法と保存・流通についてもよく知り、価値を高める工夫も必要だと感じます。
今回の記事では伝えきれない情報が数多くありますが、また次回の機会にでも触れていきたいと思います。
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