分けつする野菜としない野菜の違いは何か?

分けつ:稲などの茎が根の近くから枝分かれすること

先日畑で除草作業をしている時にそれぞれの野菜の茎の根元を見て、ふと思いました。

どうして野菜によって分けつするものとしないものがあるのだろうか?

分けつは稲に代表される野菜でみられる現象です。稲は植え付け時は数本しかありませんが、成長に従って茎が分裂して増殖していきます。稲穂の刈り取り時期には最初の10倍以上にはなっているのではないでしょうか。

畑で見ていて分けつしていたのは、シソ、モロヘイヤ、ゲンノショウコ、アップルミントでした。これらの野菜達は植え付け時は確か茎は一本だったと思いますが、成長と共にいつの間にか4~6本程度に増えていました。しかも、茎はがっちりと太く、モロヘイヤとシソはもはや細めの木の枝のようです。

不思議です!どうしてでしょう~。

分けつする野菜としない野菜の違いは何か?
シソ

分けつする野菜としない野菜の違いは何か?
モロヘイヤ

分けつする野菜としない野菜の違いは何か?
ゲンノショウコ

分けつする野菜としない野菜の違いは何か?
アップルミント

一方、典型的な野菜であるナスやキュウリ、トマトなどは分けつはしませんが、代わりにわき芽はどんどん生まれてきます。これらの野菜はわき芽の処理の仕方によって成長や収穫にも影響してくることは良く知られています。しかしながら、分けつするという表現はあまり聞いたことがありません。

野菜固有の特質なの?育てやすいように交配の末に分けつしなくなった野菜が市場にいくつか出ているのか?分けつさせる要素は他にあるのか?

インターネットで情報収集を少々行ったのですが、あまり決定打になりそうな情報は見つからず、、、。

そういえば分けつという表現が正しいかどうかわかりませんが、キャベツやレタスなどの葉野菜は葉が茎の下部からどんどん増えていき、結球するものもしないものもあります。これはわき芽と呼べばよいのか、分けつを呼べば良いのか、、、。いずれにしても本茎から増える葉を効率的に収穫します。

今年春先から育てていたスイスチャードも一度葉を全て収穫しましたが、地下部の根は残し掘り起こしませんでした。どうなるか観察したかったからです。すると、8月上旬頃にはまた新しい葉が生えてきて、最も収穫していた時期よりは少し勢力は劣りますが、再び収穫を楽しめるくらい成長してくれています。

ここでふと思ったのは、いわゆる野草と言われるものの多くも分けつしているのではないかということです。ノカンゾウ、ウド、ヨモギ、ユキノシタ、オオバコ、ナズナなど。タラノキなどは分けつする印象はあまりありませんが。

野草は近年食生活を見直し食用にする人も増えていると思います。野草の料理教室は人気が集まっています。私もここ数年ほど、春は野草を好んで食べています。何と言っても生命力にあふれているのは食べればわかりますし、冬の間に蓄積した老廃物を確かに体外に排出してくれるサポートもしてくれているように感じます。

そこで「野草は分けつする種類が多い≒分けつする野菜はおそらくエネルギーが高い⇒従って積極的に摂取したした方が良いし、たくさん作った方が良い」と安易に式に当てはめてしまうのも思慮が浅いかもしれませんが、分けつするかしないかという要素は野菜作りにおいて一考の価値がありそうです。

私が目指す少量多品種での栽培は野菜を限られた面積で効率良く育て、収穫高をアップさせることが大切な要素となりますので、分けつやわき芽の扱い方もよく心得ておくことが大事だと感じています。

日々畑に足を運び、手と足を動かした分だけ学びがあります^^

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プロフィール
水谷翔(地域おこし協力隊 戸隠地区)
水谷翔(地域おこし協力隊 戸隠地区)
三重県桑名市生まれ。
2016年5月、長野北部・戸隠に移住し農業に取り組んでいます。
戸隠は3つの巨大な活断層に囲まれたフォッサマグナ地帯であり、火山灰土+海底隆起の肥沃な土壌が魅力的です。
無農薬・有機栽培・標高850m。
高原花豆・果菜類に力を入れています。

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