2017/07/12
(*本記事は長野市地域おこし協力隊ブログに2017/7/7にご掲載いただいたものの転載です)

オリオン大星雲 ※1
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私たちが吸う息には、星の内部奥深くの灼熱の炉でつくり出された原子が含まれている。摘む花の一つ一つには、太陽の十億培も明るい閃光を発し、星が爆発したときに宇宙に放り出された原子が含まれている。読む本の一冊一冊には、星から星へと吹く風に運ばれ、想像を絶する空間と時間の隔たりを乗り越えて地球にやってきた原子が含まれている。
死に瀕した星の激しい断末魔から、150億年も前に宇宙全体を誕生させた巨大な火の玉に至るまで、劇的で壮大な宇宙の事象の多くは、人間の身体を構成する原子という形で、私たちと直接かかわっている。
私たちの血液に含まれている鉄、骨に含まれているカルシウム、息を吸うたびに肺を満たす酸素は、すべて、星の内部奥深くの灼熱のオーブンで焼かれ、その星が老いて、消滅すると同時に、宇宙に放たれたものだ。私たちは、誰もが大昔に死に絶えた星の忘れ形見なのである。私たちの誰もが、文字通り天でつくられたのである。
(「僕たちは星のかけら 原子をつくった魔法の炉を探して」マーカス・チャウン著より)
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戸隠地区の水谷です。私の住む集落には街灯は少なく、夜空を眺めれば無数の星々の輝きが目に入ります。星ってこんなに輝いていたんだ、空にこんなにも星って沢山あったんだ、宇宙って広大だな、、、山に来て夜をむかえた時に純粋にそう感じる人も多いと思います。
集落を出てもっと暗い場所を探せば、人家無し・街灯無しの月明りしか頼りにならない場所もあります。そこには自分と自然と宇宙しかなく、それぞれの距離が急速に接近する感覚が生まれます。

プレアデス星団 ※1
夜空を眺めているといろんなことが心を巡ります。仕事のこと、将来のこと、家族友人のこと、自分のこと、何か答えを求める訳ではありませんが、自然と問いかけを発していることがよくあります。星の輝きと共に涼しい夜風が吹いてくれば気持ちは穏やかになります。
山での生活は街の華やかさはありませんが、自身と向き合わされる機会が多いと思います。そして、鍛えられていきます。精神面も肉体面も。厳しい側面も多く、自然はどんな時も平等に関わってきます。それに応じる強さを身に付けていかないと、どこに自身の軸を置いていたかわからなくなっていく気がします。そんな時は星空を見ればヒントを与えてくれるかもしれません。
冒頭の引用文にあったように、現代科学は私達の身体の構成要素、つまり元素がどのように誕生し、やってきたかを明らかにしつつあるようです。遥か彼方の宇宙で超新星爆発によって様々な元素が誕生し、流転し、転変し、重畳し、吸引し、質量を増し、天体が生まれ、生命が発生する条件が整っていく、そんな複雑なメカニズムを理解することは容易ではありませんが、純粋心から宇宙を見上げた時、天体の輝きに感動する気持ちは自身と天体との親和性を感じている表れかと思います。

アンドロメダ大星雲 ※1
天体観測が好きな人が、天体観測のスポットを探す条件として大きく二つあるそうです。
➀街明かりの影響がないこと
②空気が澄んでいること
この条件を満たすとなると、標高1,000m以上の高原がやはり最適とのことです。

そこで私は戸隠だったらどこが天体観測に最適かを探すため車を走らせました。普段の住居でも十分に綺麗に天体を見ることが出来ますが、もっと良い場所のリサーチ開始です。

西条地区―宝光社地区を結ぶ山道より(標高約1,100m)
前方に見える山は飯綱山です。麓は戸隠豊岡地区です。

こちらも西条地区―宝光社地区を結ぶ山道からの写真です(標高約1,100m)
戸隠山を一望することが出来る大迫力のスポットです。山の稜線の上に拡がる夜空の星の輝きも大変美しいので、ぜひ直接足を運んでご覧頂きたいです。

大望峠(標高1,055m)
戸隠と鬼無里の境目にあります。周囲が広かれており、この辺りでは天体観測に最もふさわしいスポットかもしれません。
★大望峠の詳細はこちら

品沢高原(標高約1,000m)
こちらも戸隠と鬼無里の境目にあります。戸隠連峰の西岳を間近で見ることができます。古代に隆起した荒々しい海底の地層は圧巻です。
★品沢高原の詳細はこちら
他にも戸隠スキー場のゲレンデや戸隠キャンプ場でも星空を楽しむことが出来ると思います。

自宅の庭から撮影した7月の満月の一枚(標高約800m)

M27星雲 ※1
忙しい生活が当たり前になっているとなかなか夜空をゆっくり眺めるなんてことは少ないかもしれませんが、意識して見上げるよう心がけたいものです。元素が宇宙空間を永遠に巡っているように、人の想いや真心も宇宙空間をずっと巡っている気がします。なので、何か気づきを得た時は誰かの想いが巡ってきた時なのかもしれません。

馬頭星雲 ※1

M33銀河 ※1

NGC1973,1975,1977天体 ※1
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私たち人間が生きる条件を整えるために、何十億、何百億、あるいは何千億という星が死んだ。私たちの血液に含まれている鉄、骨に含まれているカルシウム、息を吸うたびに肺を満たす酸素は、すべて、地球が生まれるはるか前に死に絶えた星の炉でつくられていた(同著より)。
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※1の写真は天体観測が趣味であった父親が長野県等で撮影した写真です
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オリオン大星雲 ※1
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私たちが吸う息には、星の内部奥深くの灼熱の炉でつくり出された原子が含まれている。摘む花の一つ一つには、太陽の十億培も明るい閃光を発し、星が爆発したときに宇宙に放り出された原子が含まれている。読む本の一冊一冊には、星から星へと吹く風に運ばれ、想像を絶する空間と時間の隔たりを乗り越えて地球にやってきた原子が含まれている。
死に瀕した星の激しい断末魔から、150億年も前に宇宙全体を誕生させた巨大な火の玉に至るまで、劇的で壮大な宇宙の事象の多くは、人間の身体を構成する原子という形で、私たちと直接かかわっている。
私たちの血液に含まれている鉄、骨に含まれているカルシウム、息を吸うたびに肺を満たす酸素は、すべて、星の内部奥深くの灼熱のオーブンで焼かれ、その星が老いて、消滅すると同時に、宇宙に放たれたものだ。私たちは、誰もが大昔に死に絶えた星の忘れ形見なのである。私たちの誰もが、文字通り天でつくられたのである。
(「僕たちは星のかけら 原子をつくった魔法の炉を探して」マーカス・チャウン著より)
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戸隠地区の水谷です。私の住む集落には街灯は少なく、夜空を眺めれば無数の星々の輝きが目に入ります。星ってこんなに輝いていたんだ、空にこんなにも星って沢山あったんだ、宇宙って広大だな、、、山に来て夜をむかえた時に純粋にそう感じる人も多いと思います。
集落を出てもっと暗い場所を探せば、人家無し・街灯無しの月明りしか頼りにならない場所もあります。そこには自分と自然と宇宙しかなく、それぞれの距離が急速に接近する感覚が生まれます。

プレアデス星団 ※1
夜空を眺めているといろんなことが心を巡ります。仕事のこと、将来のこと、家族友人のこと、自分のこと、何か答えを求める訳ではありませんが、自然と問いかけを発していることがよくあります。星の輝きと共に涼しい夜風が吹いてくれば気持ちは穏やかになります。
山での生活は街の華やかさはありませんが、自身と向き合わされる機会が多いと思います。そして、鍛えられていきます。精神面も肉体面も。厳しい側面も多く、自然はどんな時も平等に関わってきます。それに応じる強さを身に付けていかないと、どこに自身の軸を置いていたかわからなくなっていく気がします。そんな時は星空を見ればヒントを与えてくれるかもしれません。
冒頭の引用文にあったように、現代科学は私達の身体の構成要素、つまり元素がどのように誕生し、やってきたかを明らかにしつつあるようです。遥か彼方の宇宙で超新星爆発によって様々な元素が誕生し、流転し、転変し、重畳し、吸引し、質量を増し、天体が生まれ、生命が発生する条件が整っていく、そんな複雑なメカニズムを理解することは容易ではありませんが、純粋心から宇宙を見上げた時、天体の輝きに感動する気持ちは自身と天体との親和性を感じている表れかと思います。

アンドロメダ大星雲 ※1
天体観測が好きな人が、天体観測のスポットを探す条件として大きく二つあるそうです。
➀街明かりの影響がないこと
②空気が澄んでいること
この条件を満たすとなると、標高1,000m以上の高原がやはり最適とのことです。

そこで私は戸隠だったらどこが天体観測に最適かを探すため車を走らせました。普段の住居でも十分に綺麗に天体を見ることが出来ますが、もっと良い場所のリサーチ開始です。

西条地区―宝光社地区を結ぶ山道より(標高約1,100m)
前方に見える山は飯綱山です。麓は戸隠豊岡地区です。

こちらも西条地区―宝光社地区を結ぶ山道からの写真です(標高約1,100m)
戸隠山を一望することが出来る大迫力のスポットです。山の稜線の上に拡がる夜空の星の輝きも大変美しいので、ぜひ直接足を運んでご覧頂きたいです。

大望峠(標高1,055m)
戸隠と鬼無里の境目にあります。周囲が広かれており、この辺りでは天体観測に最もふさわしいスポットかもしれません。
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品沢高原(標高約1,000m)
こちらも戸隠と鬼無里の境目にあります。戸隠連峰の西岳を間近で見ることができます。古代に隆起した荒々しい海底の地層は圧巻です。
★品沢高原の詳細はこちら
他にも戸隠スキー場のゲレンデや戸隠キャンプ場でも星空を楽しむことが出来ると思います。

自宅の庭から撮影した7月の満月の一枚(標高約800m)

M27星雲 ※1
忙しい生活が当たり前になっているとなかなか夜空をゆっくり眺めるなんてことは少ないかもしれませんが、意識して見上げるよう心がけたいものです。元素が宇宙空間を永遠に巡っているように、人の想いや真心も宇宙空間をずっと巡っている気がします。なので、何か気づきを得た時は誰かの想いが巡ってきた時なのかもしれません。

馬頭星雲 ※1

M33銀河 ※1

NGC1973,1975,1977天体 ※1
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私たち人間が生きる条件を整えるために、何十億、何百億、あるいは何千億という星が死んだ。私たちの血液に含まれている鉄、骨に含まれているカルシウム、息を吸うたびに肺を満たす酸素は、すべて、地球が生まれるはるか前に死に絶えた星の炉でつくられていた(同著より)。
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2017/05/22
(*本記事は長野市地域おこし協力隊ブログに2017/5/11にご掲載いただいたものの転載です)
中山間地で5月と言えば、山菜採りが盛んです。戸隠の山々にはコゴミ、タラノメ、ウド、ワラビ、ゼンマイなど一般的にもよく知られた山菜から、最近人気を集めているコシアブラも豊富にあります。他にもマイナーでありながら、山の味を堪能できる美味な山菜も数多くあり、5月のわが家の食卓はまさに山菜づくしでした。山菜はミネラルも豊富とされ、収穫野菜の種類が限られる中山間地の春に貴重な栄養価を届けてくれる有難い存在です。
今回のブログテーマは「はじめての〇〇」ということで、私は昨年、移住・引っ越し作業等でほんとど出来なかった山菜採りと、山に入って自然界を眺めることで着想を得た野菜栽培のヒントについても触れたいと思います。

コゴミ(クサソテツ)
コゴミの新芽を見ると思わず笑みがこぼれます。クセがなくシャキッとした歯ごたえを楽しめます。どんな料理にも合いやすく、多くの人に愛されている山菜です。

ツクシ(4月)

カンゾウ(4月)
地元の農家さんから教わったのですが、カンゾウは葉の部分よりも根に近い膨らんだ部分の方が甘みがあって美味しいとのこと。さっと湯がいて酢味噌和えが最高の食べ方だそうです。

アサツキ(4月)

タラの芽(山菜の王様と言われています)

ミズ(ウワバミソウ)

ゼンマイ

山ぶどうの新芽

アブラコゴミ(別名:イッポンコゴミ・アカコゴミ・キヨタキシダ)
今年初めて群生地を発見しました。通常のコゴミよりコリコリした食感が強く、名前の通り、油気のある風味が特徴です。天ぷらにするとより一層それが感じられます。戸隠ではあまり知られておらずマイナーな存在ですが、他県では通常のコゴミ以上に好まれて食されている地域もあるようです。私は風味と食感が気に入り、何度も天ぷらでいただきました。

イワガラミ
葉は爽やかなキュウリに似た風合いを楽しめます。天ぷらも美味しいですが、お吸い物に添えると綺麗な新緑が映えてアクセントになります。
山を歩いていると山菜以外にも目が止まる自然界の美が数多くあります。控え目で清楚な野生の花、日影の苔類、雪解け水の流れる清流、動物の痕跡,,,etc。




山菜採りのマナーは、その場に生えている山菜を根絶やしにしないこと。全てを採り切ってしまうのではなく、例えば5本生えていたら2~3本は残し、生命力の綱が絶たれないよう配慮することが肝要です。そうすることで山の中の生態系が保たれ、来年以降もまた出て来てくれます。ある日の山菜採りでは、様々な種類を魚籠(びく)少しずつ頂きました。

さて、ここまでは山菜採りについてでしたが、山菜採りを通じて感じ、学び、得たヒントについて書いていきたいと思います。今年の山菜採りでは、山菜と山の生態系に詳しい地元の名人に2回同行させて頂きました。
名人曰く、「山菜は岩場に生えていることが多いんですよ。たぶん岩が太陽光を吸収して熱を持ちその周囲が温かくなることで、山菜が生えやすくなるんだと思います。だから岩場が山菜採りの一つの目印。それからやっぱり地形的な特徴もありますね」ということでした。
この言葉を聞いた時に、山菜の出やすい地形的特徴や条件は何か?が気になっていた自分としては、納得とハッとすることが多く、他の要素との結びつきを連想しました。
それは「輻射圧(ふくしゃあつ)」という自然界に遍満する力(エネルギー)についてです。以前から農作業の実際の場で輻射圧の応用をどうすれば良いか考えてきましたが、山菜採りから思わぬヒントを得ることができました。
輻射圧とは簡単に表現すれば「太陽光等のエネルギーに伴い発生する生命を育む力」のことです。野菜栽培に応用すれば、成長を促進させていく大きな要因になることは間違いないと思います。
専門的な解説を以下に引用させていただきます。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
"輻射圧ということは、太陽からの輻射線や物質の放出するすべての輻射線の進む方向(波動方向)に対し、これと直角をなす方向の空間(物質も含む空間)に発生する機械的圧力のことである。当然、輻射線の有する勢力によって発生される圧力である。この関係は、力線の方向と直角をなす方向に発生される圧力と同一的性質のものである。"
"物質を構成する基本的単位である原子の内部にある電子が、振動を起こして空間に電磁波動を波及させる現象が、一般に輻射の現象といわれる。電子が輻射を行う現象は、在来、電子は電子内の位置に従う定常のエネルギー準位よりも外部からなんらかの勢力が給与されて(電子の立場からいえば、外部から勢力を吸収して)エネルギー準位が高められた場合には、その高められた勢力量を放出して、元の定常エネルギー準位にまで戻るという性質がある。その際、電子は振動の現象を呈して勢力を放出するのであり、その電子の振動が、光とか電波のような電磁波勢力を周辺の空間に波動させることになるのである。その電磁波勢力の波動を、輻射線というのである。そして、物質が輻射圧の高い空間にある場合は、輻射勢力を放出することが減少して、物質内部に吸収する勢力が蓄積されて温度が高まるという現象となるのである。"
"植物個体は、環境の輻射圧が高い場合は、外部からの輻射勢力が蓄積されることによって、同化作用が活性となり、生育を旺盛にするという現象を呈することになるのである。従って、植物を生育させるためには、まず何よりも環境の輻射圧を高めるという工夫が重要になるのである。"
"植物の成育は夜間において活性であり、しかも温度落差の大きさとその保持される時間との積量に比例した生育度であるという理解が重要である。土壌の輻射圧を高めるという施策は、この重要な温度落差と保持時間の積量を大きくするという理学的な理由によるものである。"
(『静電三法(輻射圧の調整に係わる技術)より』)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
わかりやすく図で表現すると以下のように抽象できるようです。

この場合、太陽光のエネルギーが黒色の岩に方向に進行すると、その直線の直角方面に圧力が生じ、それが植物成長を促進させるエネルギーの一因となります。
山には巨大な岩石類がゴロゴロと横たわっており、図のような状況の場所が無数に存在しています。

この写真の左側の岩の下側にコゴミが群生していました。

この群生地は控えめな方で、岩石類に囲まれている所で辺り一面がコゴミの場所もありました。
この考え方を応用して、山の地形を遠近より見て、どの場所に山菜が豊富にあるか判断できるようになるかもしれません。複雑な自然界を眺める時に根拠があるのは、とても面白いことだと思います。
輻射圧は非常に多岐にわたる内容であり、今回はホンの一端の例に留まりましたが、全体像を理解しつつ、圃場で野菜栽培に応用できないか、現在チャレンジ中です。
山は入る時期・タイミングによって自然界の多様性を感じることができ、様々なインスピレーションをもたらしてくれます。普段、圃場にいるだけでは見えてこないことも数多くあります。多くの可能性を試していけるよう引き続き取り組んでいきたいと思います。
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中山間地で5月と言えば、山菜採りが盛んです。戸隠の山々にはコゴミ、タラノメ、ウド、ワラビ、ゼンマイなど一般的にもよく知られた山菜から、最近人気を集めているコシアブラも豊富にあります。他にもマイナーでありながら、山の味を堪能できる美味な山菜も数多くあり、5月のわが家の食卓はまさに山菜づくしでした。山菜はミネラルも豊富とされ、収穫野菜の種類が限られる中山間地の春に貴重な栄養価を届けてくれる有難い存在です。
今回のブログテーマは「はじめての〇〇」ということで、私は昨年、移住・引っ越し作業等でほんとど出来なかった山菜採りと、山に入って自然界を眺めることで着想を得た野菜栽培のヒントについても触れたいと思います。
コゴミ(クサソテツ)
コゴミの新芽を見ると思わず笑みがこぼれます。クセがなくシャキッとした歯ごたえを楽しめます。どんな料理にも合いやすく、多くの人に愛されている山菜です。

ツクシ(4月)

カンゾウ(4月)
地元の農家さんから教わったのですが、カンゾウは葉の部分よりも根に近い膨らんだ部分の方が甘みがあって美味しいとのこと。さっと湯がいて酢味噌和えが最高の食べ方だそうです。

アサツキ(4月)

タラの芽(山菜の王様と言われています)

ミズ(ウワバミソウ)

ゼンマイ

山ぶどうの新芽

アブラコゴミ(別名:イッポンコゴミ・アカコゴミ・キヨタキシダ)
今年初めて群生地を発見しました。通常のコゴミよりコリコリした食感が強く、名前の通り、油気のある風味が特徴です。天ぷらにするとより一層それが感じられます。戸隠ではあまり知られておらずマイナーな存在ですが、他県では通常のコゴミ以上に好まれて食されている地域もあるようです。私は風味と食感が気に入り、何度も天ぷらでいただきました。

イワガラミ
葉は爽やかなキュウリに似た風合いを楽しめます。天ぷらも美味しいですが、お吸い物に添えると綺麗な新緑が映えてアクセントになります。
山を歩いていると山菜以外にも目が止まる自然界の美が数多くあります。控え目で清楚な野生の花、日影の苔類、雪解け水の流れる清流、動物の痕跡,,,etc。




山菜採りのマナーは、その場に生えている山菜を根絶やしにしないこと。全てを採り切ってしまうのではなく、例えば5本生えていたら2~3本は残し、生命力の綱が絶たれないよう配慮することが肝要です。そうすることで山の中の生態系が保たれ、来年以降もまた出て来てくれます。ある日の山菜採りでは、様々な種類を魚籠(びく)少しずつ頂きました。

さて、ここまでは山菜採りについてでしたが、山菜採りを通じて感じ、学び、得たヒントについて書いていきたいと思います。今年の山菜採りでは、山菜と山の生態系に詳しい地元の名人に2回同行させて頂きました。
名人曰く、「山菜は岩場に生えていることが多いんですよ。たぶん岩が太陽光を吸収して熱を持ちその周囲が温かくなることで、山菜が生えやすくなるんだと思います。だから岩場が山菜採りの一つの目印。それからやっぱり地形的な特徴もありますね」ということでした。
この言葉を聞いた時に、山菜の出やすい地形的特徴や条件は何か?が気になっていた自分としては、納得とハッとすることが多く、他の要素との結びつきを連想しました。
それは「輻射圧(ふくしゃあつ)」という自然界に遍満する力(エネルギー)についてです。以前から農作業の実際の場で輻射圧の応用をどうすれば良いか考えてきましたが、山菜採りから思わぬヒントを得ることができました。
輻射圧とは簡単に表現すれば「太陽光等のエネルギーに伴い発生する生命を育む力」のことです。野菜栽培に応用すれば、成長を促進させていく大きな要因になることは間違いないと思います。
専門的な解説を以下に引用させていただきます。
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"輻射圧ということは、太陽からの輻射線や物質の放出するすべての輻射線の進む方向(波動方向)に対し、これと直角をなす方向の空間(物質も含む空間)に発生する機械的圧力のことである。当然、輻射線の有する勢力によって発生される圧力である。この関係は、力線の方向と直角をなす方向に発生される圧力と同一的性質のものである。"
"物質を構成する基本的単位である原子の内部にある電子が、振動を起こして空間に電磁波動を波及させる現象が、一般に輻射の現象といわれる。電子が輻射を行う現象は、在来、電子は電子内の位置に従う定常のエネルギー準位よりも外部からなんらかの勢力が給与されて(電子の立場からいえば、外部から勢力を吸収して)エネルギー準位が高められた場合には、その高められた勢力量を放出して、元の定常エネルギー準位にまで戻るという性質がある。その際、電子は振動の現象を呈して勢力を放出するのであり、その電子の振動が、光とか電波のような電磁波勢力を周辺の空間に波動させることになるのである。その電磁波勢力の波動を、輻射線というのである。そして、物質が輻射圧の高い空間にある場合は、輻射勢力を放出することが減少して、物質内部に吸収する勢力が蓄積されて温度が高まるという現象となるのである。"
"植物個体は、環境の輻射圧が高い場合は、外部からの輻射勢力が蓄積されることによって、同化作用が活性となり、生育を旺盛にするという現象を呈することになるのである。従って、植物を生育させるためには、まず何よりも環境の輻射圧を高めるという工夫が重要になるのである。"
"植物の成育は夜間において活性であり、しかも温度落差の大きさとその保持される時間との積量に比例した生育度であるという理解が重要である。土壌の輻射圧を高めるという施策は、この重要な温度落差と保持時間の積量を大きくするという理学的な理由によるものである。"
(『静電三法(輻射圧の調整に係わる技術)より』)
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わかりやすく図で表現すると以下のように抽象できるようです。

この場合、太陽光のエネルギーが黒色の岩に方向に進行すると、その直線の直角方面に圧力が生じ、それが植物成長を促進させるエネルギーの一因となります。
山には巨大な岩石類がゴロゴロと横たわっており、図のような状況の場所が無数に存在しています。

この写真の左側の岩の下側にコゴミが群生していました。

この群生地は控えめな方で、岩石類に囲まれている所で辺り一面がコゴミの場所もありました。
この考え方を応用して、山の地形を遠近より見て、どの場所に山菜が豊富にあるか判断できるようになるかもしれません。複雑な自然界を眺める時に根拠があるのは、とても面白いことだと思います。
輻射圧は非常に多岐にわたる内容であり、今回はホンの一端の例に留まりましたが、全体像を理解しつつ、圃場で野菜栽培に応用できないか、現在チャレンジ中です。
山は入る時期・タイミングによって自然界の多様性を感じることができ、様々なインスピレーションをもたらしてくれます。普段、圃場にいるだけでは見えてこないことも数多くあります。多くの可能性を試していけるよう引き続き取り組んでいきたいと思います。
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2017/04/19
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戸隠祖山地区・建代の桜(天然記念物)
皆さん、こんにちは。戸隠地区の水谷です。戸隠の南方に位置し、戸隠山・飯縄山・北アルプスを一望出来る風光明媚な祖山という地区があります。祖山には天然記念物に指定されている雄大な桜の木が聳えています。冒頭の写真は柵建代神社境内の巨大な桜です。4/10現在は開花までもう少しといったところで、地元の方によると例年4下旬が見頃ということです。
祖山地区は神社や宿坊群、蕎麦屋等で知られている宝光社・中社・奥社に比べると観光客は少ないエリアですが、田畑が広がり、ゆったりとした時間が流れています。標高は約600~750m程で、時間を忘れて自然を満喫したい方にはお勧めの場所だと思います。実はアクセスも良く、善光寺から車で20分もあれば来れてしまいます。

オレンジ色に囲まれた場所が祖山地区
建代の桜は樹齢約300年、幹囲4m・樹高16m以上の枝垂桜です。



ここから北に約2km、鬼女紅葉に所縁があるとされる大昌寺があります。日本の有名な禅僧と言えば道元禅師ですが、大昌寺には「正法眼蔵随聞記」の写本が安置されているそうです。ここは戸隠の栃原地区で標高は約820m地点です。建代の桜ほどの大きさではありませんが、境内に桜の木が植わっています。

桜はまだ見えずとも4月に入りそこかしこに繊細で綺麗な野生の花が咲き出しています。




ちなみに標高約1,230m付近の戸隠神社奥社参道や戸隠牧場付近は未だに寝雪が60~70cmほど残っており別世界です。標高が高いため肌寒く、まだまだ冬のムードが漂っています。同じ戸隠でありながら自然界の表情は全くの別物、ホンの数分車で走ると景観が次々に変化していきます。標高差のある丘陵地帯ではこんなにハッキリと季節の境目を実感出来るものなんだと驚いています。

切り立った斜面の戸隠山にも雪がまだ残っています

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戸隠祖山地区・建代の桜(天然記念物)
皆さん、こんにちは。戸隠地区の水谷です。戸隠の南方に位置し、戸隠山・飯縄山・北アルプスを一望出来る風光明媚な祖山という地区があります。祖山には天然記念物に指定されている雄大な桜の木が聳えています。冒頭の写真は柵建代神社境内の巨大な桜です。4/10現在は開花までもう少しといったところで、地元の方によると例年4下旬が見頃ということです。
祖山地区は神社や宿坊群、蕎麦屋等で知られている宝光社・中社・奥社に比べると観光客は少ないエリアですが、田畑が広がり、ゆったりとした時間が流れています。標高は約600~750m程で、時間を忘れて自然を満喫したい方にはお勧めの場所だと思います。実はアクセスも良く、善光寺から車で20分もあれば来れてしまいます。

オレンジ色に囲まれた場所が祖山地区
建代の桜は樹齢約300年、幹囲4m・樹高16m以上の枝垂桜です。



ここから北に約2km、鬼女紅葉に所縁があるとされる大昌寺があります。日本の有名な禅僧と言えば道元禅師ですが、大昌寺には「正法眼蔵随聞記」の写本が安置されているそうです。ここは戸隠の栃原地区で標高は約820m地点です。建代の桜ほどの大きさではありませんが、境内に桜の木が植わっています。

桜はまだ見えずとも4月に入りそこかしこに繊細で綺麗な野生の花が咲き出しています。




ちなみに標高約1,230m付近の戸隠神社奥社参道や戸隠牧場付近は未だに寝雪が60~70cmほど残っており別世界です。標高が高いため肌寒く、まだまだ冬のムードが漂っています。同じ戸隠でありながら自然界の表情は全くの別物、ホンの数分車で走ると景観が次々に変化していきます。標高差のある丘陵地帯ではこんなにハッキリと季節の境目を実感出来るものなんだと驚いています。

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2017/03/13

岩窟観音堂(戸隠栃原地区)
戸隠の南西部はかつて柵村という場所であり、昭和32年に戸隠村と合併されました(戸隠村も平成17年に長野市に合併)。今は地元では旧・柵地区(栃原地区とも)と呼ばれていますが、ここには見るものを圧倒する巨石と巨木が存在しています。その場所は岩窟観音堂と呼ばれ、普段は人気(ひとけ)がなく静かですが地元住民達からは親しみと敬意の念を持たれている場所です。
この地にドンと二つ対になって鎮座する巨石、まるで呼吸をしているかのような瑞々しさと荒々しい両側面があります。


そのすぐ傍には幹囲が約9.5mにも達する非常にパワフルな千年杉(実年齢は諸説あり)が堂々と聳えていますが、未だに成長の衰えは感じさせず、生き生きと生育を続けているようです。足を運ぶ度に感じるのは、実体以上に大きく見える感触があることです。それは杉が生育旺盛で活力に溢れているからでしょうか。


話しを巨石に戻したいと思います。最近、日本の古い文献に「岩」に関する実に興味深い見解が記されていることを発見し、岩窟観音の巨石と対比させて考えていましたが、自然界の絶妙な働きに感心・感動し少々を書かせていただこうと思います。
まず、“生きている岩”とはどういうことなのかを考えたいと思います。岩が生きているとは成長をしていることであり、結晶が拡がって行くことという見解がありました。
次に生きていること≒生命が発生する条件についてです。生命の発生条件は実に複雑巧妙で神秘的な側面の方が多く、一言で表現するのは横暴でしょうが岩に関して考える際、➀結晶構造に安定性を持った水を含んでいること ②電子密度を持つことが肝要だそうです。
岩が生きているような環境でなければ植物も成長することができず、逆に植物の育つ環境なら岩も成長していくようです。
以前どこで聞いたか忘れましたが、岩が知らない間に大きくなっていくという怪談めいた民話を聞いたことがありますが、岩の構造をよく知っていれば単なる超常現象とは違った捉え方もできます。といっても一夜にして姿を変えてしまう程、巨大なエネルギー的変化は想像し難いですが、、、。

長野県・不動滝(高森町)
ここで想起されるのが古来から続いてきた山岳信仰や巨石信仰です。その舞台は日本全国に無数に存在しますが、とりわけ活断層地帯・構造線上に特に集中している気がします。戸隠は3つの大きな構造線に囲まれた場所ですが、修験道の聖地として大昔からその名がよく知られていた様子は口伝と多種の文献によっても伝わっています。
地底部での莫大なエネルギーは火山噴火や海底隆起を引き起こし、雄大な山脈を形成していきましたが、こうした環境下には豊富な湧水の噴出口も多く見られます。

この大地から生まれたばかりの湧水がキーポイントかと思います。というのも生まれたばかりの湧水というのは美しい結晶(分子)構造をしていると言われています。それは感覚的にも頷けます。湧水や伏流水が盛んな場所は概して生態系が豊かであり、人々を惹きつける魅力にも満ちています。当然、微生物・動物・虫・鳥にとっても恰好の成長環境でしょう。

山梨県・大滝湧水(小淵沢)
岩が成長する条件として安定的な結晶構造を持つ水が一躍を担っているとしたら、湧水が近くにあるというのは好条件であるはずです。それで先に書いてきたような地質・環境を改めて考えると求心力のある信仰の舞台となった場所的条件にますます納得がいくものがあります。

長野県茅野市・蓼科
視点は変わりますが、岩は部分によっては死んでいるところ(風化)、成長しているところ(新陳代謝)の差があるようです。古代にはそうした状態の違いを感得して呼称が微妙に異なっていた模様です。
生きているものは「岩(イワ)」、生きている岩(イワ)からかき取られたカケラを「イハ」、やがて成長の止まった(死んだ)状態のものを「イシ」と呼んだそうです。
一般的に古代の石器はその辺りに転がっている手ごろな石を叩いたり、磨いたりしたと想像されていますが、実際は生きた岩(イワ)から敬意を持って取り出し(イハ)、細工して使用していたのではないかという見解もありました。

ちなみに岩も内部構造を見ると木の年輪のように岩目なるものがありますが、これはその場の環境の電位構造に影響を受けるそうです。水、風、圧力、熱など物理的に感覚されやすい条件のみではなく、非常に微細な領域の要素も多分に影響をしているらしく、実に面白いことです。

私が農業に取り組む圃場の一つは岩石類が多いですが、岩への理解の深まりと共にインスピレーションが続々と湧いてきました。やはり単に作業の障害物と捉えるのではなく、一つひとつに意味があり、大地の歴史の理解に留まらず、生命成長のための環境条件を判断していく上でも大切なポイントにもなってくる気がしました。
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2017/03/10

Spiritual mountain Togakushi
Hello, there!
I offer information from Togakushi, where is northern part of Nagano perf. Japan.
Do you know Togakushi?
In fact, it is located in the place for around two and a half hours if you use the Shinkansen Train and the car from Tokyo which is a capital of Japan.
In recent years, a large number of tourists came to Togakushi from the foreign country.
Tourists enjoy their purpose: to eat soba, to experience natural scenery, to watch old Shinto shrine and cityscape etc.

Soba Noodles

Togakushi Shrine
I feel the need of the information dispatch in English with the change of such society circumstances.
This time, I would like to tell you about charm of Togakushi with the change of the four seasons.

You can feel Togakushi's very rich in animal and plant Ecosystem throughout year.
Especially people who loves nature will feel here is a paradise.
Spring
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Plenty of local edible wild plant harvest with melting snow.
You can enjoy variety of local fresh food.


Summer
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You can see magnificent view of soba(buckwheat) field.
Also, busy season of harvesting highland vegetables such as tomato, green bell pepper, cucumber, eggplant and scarlet runner bean have good reputation for high quality.

Soba field

Scarlet runner bean
Autumn
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Autumn is the season of colored leaves. Many tourists from all over the country come to see red and orange tinted leaves in the mountain forests.
This forests are also ideal living place for fungus and many wild mushrooms are harvest. However, it is necessary to pick mushroom with experts because it is dangerous for beginners.


Winter
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Togakushi is filled with dignified atmosphere. As matter as fact, Togakushi prospered as sacred place of the mountaineering asceticism in the old days.
You can feel this atmosphere mostly in the Winter because of the figure of the snow covering of rough Mount Togakushi is full of sacredness. In approximately 2 kilometers of approaches to the Togakushi shrine where a huge cedar rises, breathing of mountaineering ascetics seems to be audible at any moment.



This is brief information. Hope you feel charm of Togakushi!
In this blog, I would like to start introduce you about charm and life of Togakushi in the view point of resident.
Don't miss it. See you again!
(Written by Amana Farm staff)
〔Link〕
Togakushi Okusha Shrine and Forest Reserve
Go!NAGANO
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